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2006 Fiscal Year Annual Research Report

野生動物保護管理における住民参加の果たす役割の検証

Research Project

Project/Area Number 18530390
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAkita International University

Principal Investigator

前中 ひろみ  国際教養大学, 国際教養学部, 助教授 (80381333)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊谷 嘉隆  国際教養大学, 国際教養学部, 助教授 (00381335)
岡部 恭子  国際教養大学, 国際教養学部, 講師 (30404859)
田口 洋美  東北芸術工科大学, 芸術学部, 教授 (70405950)
Keywords野生動物 / 保護管理 / ツキノワグマ / 意識調査 / 報道内容
Research Abstract

野生動物の保護管理における住民参加の果たす役割の検証を目的として、平成18年度は秋田県のツキノワグマを対象とした事例研究を実施した。
野生動物保護管理、ツキノワグマの生態、ツキノワグマと人間の軋轢、マタギに代表される狩猟と狩猟文化に関する文献を収集し、本研究の研究計画と方法を検討するための文献調査を実施した。その結果、日本のツキノワグマの生息域は、青森県から山口県に至る本州に散在しており、東北、関東、中部、近畿、中国地方の5地域に個体群が広く分布している。推定生息数、クマと人間の遭遇件数、家畜や農作物への被害の状況などにおいて著しい地域格差が認められた。
1999年以来、ツキノワグマの生息域を持つ各県で任意に策定・実施されているツキノワグマ保護管理計画の内容を比較分析してみると、地域格差を反映して、保護管理の目的として、地域個体群の維持、生息環境の保全と整備、住民や自然資源への被害防除などを掲げているものの、各計画に盛り込まれている方策の具体的内容には、共通点と相違点がみられる。この中で、住民の啓発・広報活動、多様な利害関係にある住民との合意形成などの重要性が認識されている。
これらの分析結果をもとに、ツキノワグマに対する住民の意識調査を行うためのアンケート調査票の質問事項を検討して調査票を作成し、北秋田市、秋田市、湯沢市の山間部と市街地に居住する住民を対象に調査を実施した。
また、メディアによるツキノワグマの報道内容については、秋田魁新報の1945年から2000年までの記事データベースからキーワード検索を行い、調査対象となる記事を抽出し、分析枠組みを検討した。
ツキノワグマと狩猟についての調査に関しては、マタギ文化が伝承されている北秋田市阿仁の打当、比立内、根子地区において、猟友会員、ツキノワグマ猟経験者に対して面談調査を実施し、過去から現在に至るツキノワグマと人間の関係の変遷や集落における利害関係などについて情報を収集した。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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