2007 Fiscal Year Annual Research Report
「生命操作の時代」における人間生命と社会の存在形態の可能性に関する研究
Project/Area Number |
18530391
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
藤山 嘉夫 Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 教授 (60156916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 眞義 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (60261559)
菅野 仁 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30214729)
伊坂 青司 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (30175195)
松田 純 静岡大学, 人文学部, 教授 (30125679)
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
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Keywords | 生命 / 生命操作 / 近代社会 / 家族 / バイオポリティックス |
Research Abstract |
平成18年度-19年度、科学研究費補助金(基盤研究(C))の交付を受けて、私たちは、「『生命操作の時代』における人間生命と社会の存在形態の可能性に関する研究」を共同で行ってきた。医科学技術の生命への高度介入によって人間生命のありようが大きく転換され、科学技術が人間の欲望をも決定的な操作対象とするような近未来を見据えながら、私たちはまず、生命操作技術が社会に与える影響の検討から開始した。「生命操作の時代」における人間生命と社会の存在形態の可能性についての検討を踏まえ、人間生命を視軸として社会理論を捉え返すことによって、生命操作・生命倫理の理論的研究の一層の深化を図ってきた。 近代の産みおとした諸価値と諸制度の再検討については国内外で次第に進められつつあるが、近現代社会理論を、生命を視軸に据えて再読し、社会と生命の関係性を理論的に問い返す作業は充分に深められてきているとは必ずしもいえない。昨年度のこれらに関する基礎的な研究を踏まえて、本年度は、2年間の研究を集大成しようとした。 本年度は、その重要な一環として海外の研究者をパネリストとして招聘し他の研究グループとの共催で国際シンポジウム「医療薬学の歴史と文化」を開催し大きな成果を得ることができた(2007年9月11日静岡市産学交流センター)。これらの成果も踏まえて、本年度は研究成果報告書『「生命操作の時代」における人間生命と社会の存在形態の可能性に関する研究』を刊行した(平成20年3月)。
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Research Products
(4 results)