2007 Fiscal Year Annual Research Report
脱スティグマ化とノーマライゼーションの文化的・相互行為的条件の研究
Project/Area Number |
18530392
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中河 伸俊 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 教授 (70164142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田間 泰子 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (00222125)
宮脇 幸生 大阪府立大学, 人間社会学部, 助教授 (60174223)
工藤 宏司 大阪府立大学, 人間社会学部, 講師 (20295736)
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Keywords | スティグマ / 医療化 / 相互行為 / 女子割礼 / 辺境化 / ひきこもり / ジェンダー・アイデンティティ |
Research Abstract |
中河の統括のもと、以下の公開の研究会を大阪府立大学と東京学芸大学を会場に開催した:(1)「<異なりの身体>を社会学する」(8月2日、報告者=天田城介立命館大学助教授)、(2)「ふつうであること、ふつうなふりをすること、ふつうを変えること」(2月22日、報告者=倉本智明東京大学大学院特任講師)、(3)「スティグマ・制度・コミュニケーション」(3月14日、報告者=中河および苫米地伸東京学芸大学講師)。中河はまた、スティグマについての理論研究を進めるとともに、北陸の地方中核都市で活動する障害者の地域自立生活支援のNPOのフィールドワークを行なった。 田間は、8月に韓国・梨花大学での国際シンポジウム「女性の人権の視点から見る国際結婚」に参加したほか、国家人権委員会や移住女性センターで、「産むこと」を期待された移民女性が「外国人であること」や「不妊であった場合」によってどのような問題に直面し対処していくのかについてヒアリングを行ない、また不妊のスティグマについての歴史的・通文化的な知見の収集・整理を行なった。 宮脇は、12月16日から1月17日までエチオピアで、少数民族ホールのフィールド調査を行い、女子割礼(FC/FGM)のスティグマ化、脱スティグマ化のメカニズムについての比較研究を進めた。 工藤は、昨年度に引き続き、「不登校行政」や不登校・ひきこもりの医療化に関わる現場や行政担当者を対象にした研究を推し進め、フィールド調査と文献資料やメデァア報道のデータ収集を行なった。
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