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2008 Fiscal Year Annual Research Report

都市社会学における生活研究の系譜と生活構造の論理構成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18530393
Research InstitutionFukuoka Prefectural University

Principal Investigator

田代 英美  Fukuoka Prefectural University, 人間社会学部, 准教授 (80155069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 繁美  福岡女子大学, 人間社会学部, 助手 (80254647)
Keywords都市社会学 / 生活研究 / 生活構造論 / 大原孫三郎
Research Abstract

1.1960年代以降の「豊かな社会」における貧困研究の展開について:(1)都市社会学における生活構造研究の中心テーマは、高度資本主義・大衆消費社会の都市における生活様式の変動である。個人化する生活構造という認識の下で生活問題解決方法との関係という問題が提起された。(2)生活問題の個別性と対照的に生活意識は一般化しているという指摘は重要である。しかし、この点についての研究は十分に深められていない。(3)都市社会学においては貧困という問題意識は希薄である。しかし、高度成長に乗り遅れた地域では(旧産炭地等)、不安定労働や低賃金、家族病理等のいわば古典的問題が沈殿していたのであり、このような地域的な問題は十分に解明されないまま現在に至っている。(4)社会政策学的生活構造論においては、生活時間に関しては長時間労働や性別役割分担に起因する問題、家計に関しては社会的固定費用・強制費用の増大に起因する家計の硬直化が指摘された。(5)労働の質の変化を基盤とするワーキングプア、過重労働が指摘されたことは、今日的な貧困の研究につながるものと言える。しかしここでも、高度成長に乗り遅れた地域への視点は薄い。
2.大原孫三郎および大原聰一郎の同時代の社会思想について
本年度は大原孫三郎や聰一郎の同時代を生き、大原家と同じく巨大地主の家系に生まれ育った、太宰治や宮澤賢治の社会思想について明らかにした。太宰治や宮澤賢治の社会思想と比較することによって、大原父子の社会思想や経営理念が突出したものであったのか、あるいは時代の精神の影響を受けているものなのか当時の社会思想の影響について明らかにした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 筑豊地域における交通行動の実態と整備の考え方2008

    • Author(s)
      田代 英美
    • Journal Title

      筑豊地域における交通体系検討事業報告書

      Pages: 51-101

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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