2006 Fiscal Year Annual Research Report
インドの少数民族の女性にみるエンパワーメント測定の指標研究
Project/Area Number |
18530435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
千葉 多佳子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教授 (70315563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 佳子 青森公立大学, 経営学部, 教授 (60171857)
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Keywords | インド(国) / 西ベンガル州 / サンタル民族 / ジェンダー / エンパワーメント / 指標 / 貧困 / 文化 |
Research Abstract |
平成18年度は、ほぼ毎月1回(計10回)の研究会と2回の現地調査を実施した。研究会では、本研究の研究メンバーではないが女性間題の研究者が1名毎回参加し、資料講読、各自の研究発表、研究デザイン、研究の進捗状況の報告などを行った。現地調査では、サルバナンドプル村で、研究対象である多目的教育センターの保育士と彼らの家族や村の人々への面接調査、そして西ベンガル州の下層の女性たちのコンテクストで考えるエンパワーメント概念についての知見を得るために、コルカタで女性のエンパワーメントを目的に自立訥練・研修を行っているNGO・2団体を訪問した。 これらの研究調査から、「エンパワーメントが起こった」と言うために必要なもの(指標)として、態度変容という視点(Hashime)と、具体的な発言を集めて行く視点(藤掛洋子)の、2つがあがっているので、今後は、これら2つの視点を選択するのか、組み合わせが可能なのか、そして、出てきたものの有効性の検証、これらが課題になるだろう。 平成18年度の結果としては、目本社会福祉学会第54回大会における口頭発表がある。題は、「女性のための自律支援施設の国際比較 -目本とインドの事例をもとに-」であった。平成19年度も同学会で「エンパワーメント指標の考察 -開発と女性の領域で-」の題で発表予定である(申し込み完了)。また、平成19年6月刊行予定の本学の研究雑誌に原著論文が2本載る予定である。題は、「エンパワーメント指標考察 -ジェンダ-と開発の領域において-」「オンクル・カラとユンパワーメント-インドの女性のための自立支援民間団体の活動」である。 19年度においても、毎月1回の研究会を継続していく予定であるが、内容は、現地調査で得られた聞き取りを分析する作業が中心となるであろう。現地訪問は、夏期に実施する予定である。この訪問では、研究対象のもう一つの農村マドプール村における面接調査である。
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