2007 Fiscal Year Final Research Report Summary
インドの少数民族の女性にみるエンパワーメント測定の指標研究
Project/Area Number |
18530435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Social welfare and social work studies
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
千葉 多佳子 Aomori University of Health and Welfare, 健康科学部, 准教授 (70315563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 佳子 青森公立大学, 経営学部, 教授 (60171857)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Keywords | ジェンダー / エンパワーメント / 開発 / サンタル民族女性 / インド国西ベンガル州 / 少数民族 / 世帯経済 / 経済的力量 |
Research Abstract |
本研究では、まず、文献研究を行いエンパワーメントについての議論を整理した。開発と女性の領域において、佐藤寛(2003)はエンパワーメントについて特に丁寧な議論をしており、研究を進める上での基盤となった。 西ベンガル州の女性の文脈における「エンパワーメント」について考えるために文献研究と並行し、現地で女性のために活動しているNGO・3団体を訪問した。研修を受けている女性たちを観察し、女性たちやスタッフと意見交換を重ねた。それを受けて、本研究では、エンパワーメントを「社会的に周辺化された人々の内在力を引きだし、状況を変えて行く過程」と定義した。また、エンパワーメントは全体的でかつ包括的な変化であり、経済的な領域でのみではなく、他に1)政治的、2)心理的、3)身体的な領域でも捉えられると考えた。女性たちの発言は多岐にわたり多様であるが、「自分(たち)が変化した、強くなった」ことを意味する発言をエンパワーメントの指標として有効であると考えた。 次に、本研究で対象としたサンタル民族の4人の女性保育士や彼女たちが関わる人々(家族や村人たち)に面接による聞き取り調査を行った。その結果、女性たちが自分たちの労働を通して、定期的に収入があること(経済的安定)、教育の重要性を体現していること(ロール・モデルとなっている)、保育園の運営を通して村人たちの信頼を得、頼られる存在になっていったこと(指導力)、夫との関係が共に生活を築いて行くパートナーであること(力関係の変化)などが起こっている事を検証した。
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Research Products
(5 results)