2007 Fiscal Year Annual Research Report
家族シジリエンスを促進するソーシャルワーカーと家族の会話プログラムの開発的研究
Project/Area Number |
18530468
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
得津 愼子 Kansai University of Welfare Sciences, 社会福祉学部, 准教授 (50309382)
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Keywords | 家族レジリアンス / エンパワメント / 質的調査 / 家族レジリアンス尺度 / システム |
Research Abstract |
1.2006年度に行った社会福祉法人でのスーパーバイザークラスのベテラン職員への「家族レシリアンスに着目した支援」についてのフォーカスグループインタヴュー結果を分析した。家族レジリアンスは、危機に瀕した家族システムが再組織化する過程を歩む力のことをいうが、ベテラン職員は、そのシステミックな動きを捉えて、それが自律的に機能するようなエンパワメントを行っていることがうかがわれた。その結果を「家族レジリアンス概念についての研究-知的障害児・者施設のスーパーバイザークラスのベテラン職員のフォーカスグループインタビューから」として、日本家族研究・家族療法学会第22回大会、『関西福祉科学大学紀要』11号に発表した。 2.2006年度に行った社会福祉法人での強度の行動障害を持つ障害者家族への聞き取り調査を修正版グランデッドセオリーアプローチ(M-GTA)によって分析した。分析過程ではあるが、継続的にスーパービジョン、グループスーパービジョン等を受け、その経過と結果をまとめ、2008年日本家族研究・家族療法学会第24回大会、及びIASSW2008世界大会で発表予定である。 3.ファミリーソーシャルワークについての日本の社会的変化と現状について、文献研究を行い、「家族機能の変容とそれに対する社会福祉」(人口減少時代の社会福祉学、ミネルヴァ書房、2007)にまとめた。 4.強度の行動障害を持つ障害者家族への継続的な聞き取り面接を行った。リフレイミング(肯定的意味かえ)による相互作用を意図した面接の効果測定のためのスクリプトデータ収集と家族レジリエンス尺度によるプリテスト、ポストテストを行った。 ※今後の予定は、上記の調査の分析を一層深め、家族レジリエンスを促進する会話プログラムの施行版を開発予定である。
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Research Products
(3 results)