2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530480
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
杉森 伸吉 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 准教授 (60266541)
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Keywords | 集団知覚 / 集団適応 / グループ・ダイナミックス / 集団サイズ / 相互独立性・協調性 |
Research Abstract |
個人主義や集団主義の程度が異なる児童を対象に,集団閾値の違いを調べた。特に,不登校傾向がある場合などの児童について,ない場合の児童と対比した。個体数を15とし,そのうち多数派と少数派の比を13:2,10:5の2通り設定した。また,統制群として7:8の条件も設定する。人や魚,四角形の集合行動を提示し,実体性知覚の指標として「集団らしさ」「集団としてのまとまり」「集団としての仲の良さ(集団凝集性)」の評定を求めた。また,少数派集団は多数派集団をどのように見ているか,逆に,多数派集団は少数派集団をどのように見ているか,少数派と多数派はどのような関係だと思うか,についてもプロトコルをとり,集団の実体性の程度の評定値が,少数派集団のサイズが大きくなるのに応じて,高くなるかどうかを検討した。プロトコルの内容を肯定的,否定的,中立的の3通りに分け,さらにそれぞれを外集団志向型の反応と内集団志向型の反応に分けた。このとき,条件間でどのような違いがあるかについて,自由記述の分析ソフトも使用し,検討した。 以上の内容を,個人主義傾向が高い参加者と,集団主義傾向が高い参加者別,児童の場合は適応度別にも検討した。不登校傾向が強い児童の場合は,孤立した魚を見たときにネガティブな反応をする傾向が見られた。
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