2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530487
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Research Institution | Shimonoseki City University |
Principal Investigator |
横山 博司 Shimonoseki City University, 経済学部, 教授 (80158378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩永 誠 広島大学, 総合科学部, 教授 (40203393)
中谷 隆 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (40155875)
金子 努 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (70316131)
細羽 竜也 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (40336912)
越智 あゆみ 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (60445096)
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Keywords | 介護保険制度の見直し / 介護支援専門員 / ワークストレス / バーンアウト / 国際比較 |
Research Abstract |
本年度の研究目的1は、職場環境や家庭生活・私的生活のストレス知覚に影響を与える制度的労働条件の抽出及びワークストレスが公共サービスの質的内容に与える影響について明らかにすることであった。本年度は平成19年度に行った調査から女性介護支援専門員のデータのみを抽出・再分析した結果、介護保険制度改正前の調査と比較して、女性介護支援専門員のワークストレスがより深刻化し、介護支援専門員の労働意欲をより低下させ、サービスの質的内容を低下させていることがわかった。その成果は、「介護保険制度改正後の介護支援専門員の労働環境-バーンアウト調査にもとづく検討-」(総合福祉研究32巻)や「女性介護支援専門員のワークストレスに関する研究-ジェンダーストレスとの関係について-」(下関市立大学論集52巻)に掲載された。女性介護支援専門員のストレスが介護保険サービス事業に与える影響評価に関する研究では、今回の制度改正においても基本的な介護報酬設定は変更されないままで、介護支援専門員の不適切な業務遂行に対する罰則が強化されたことにより、事務処理の時間の増加や報酬減算の強化等により利用者と直接触れ合う時間の減少等サービスの質的内容が低下していることがわかった。その成果は、「介護保険制度改正後の介護支援専門員の労働環境-バーンアウト調査にもとつく検討-」(総合福祉研究32巻)や成果報告書にまとめた。女性の就業制度に関する労働環境の国際比較とワークストレスとの関係に関する研究では、スウェーデンの労働環境についての資料を分析・整理し、成果報告書にまとめた。研究目的2は、第1段階で検討した3つのサブ・プロジェクトを統合して、ワークストレス対策のプログラムの開発や制度的な対応策を提案することであったが、必ずしも充分ではなかったが、成果報告書において一部提案した。
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Research Products
(4 results)