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2006 Fiscal Year Annual Research Report

社会的認知における感情と認知的処理方略の相互作用モデルの構成へ向けた実験的研究

Research Project

Project/Area Number 18530494
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

北村 英哉  東洋大学, 社会学部, 教授 (70234284)

Keywords感情 / 社会的認知 / 情報処理方略 / 生理的測定
Research Abstract

平成18年度においては、感情と認知の相互作用に関する文献を集め、研究を行った。その成果の一部は、18年11月に発刊された「感情研究の新展開」(ナカニシヤ出版)において執筆された。また、ステレオタイプを用いた対人認知の場面における、感情と認知の相互作用を検討するために、まず、ステレオタイプに一致する情報、不一致の情報を得た場合の感情反応を生理的測定を含めて検討を行うこととした。最初に、ステレオタイプについての予備調査を行い、大学でよく用いられるサークルステレオタイプを検討し、その望ましさが同程度になるように、予備実験を繰り返しつつ、人物の記述を作成した。
11月から実験に入り、ステレオタイプに一致、不一致の記述を読む前後に感情測定を行い、その変化を測定すると共に、読んでいる際の皮膚電気活動を測定した。皮膚電気アンプを用い、左手の人差し指と中指から測定を行った。記録はパソコンによって行った。最後に、情報処理方略を検討するために、どの程度、記述を読んでいる間、精緻化がなされているか、再生記憶を取り、検討材料とした。
結果として、不一致記述を読む際の方が、精緻化はよく行われており、再生は多かった。また、熟慮性の個人差によって、感情反応、生理的反応は異なり、熟慮性の高い者では、不一致な記述でも関心、喚起が保たれるが、一致記述では、後半関心が減退する。一方、熟慮性の低い者では、一致記述の方が安定した関心が持たれ、不一致記述について、最初は喚起水準がかなり上昇するが、後半、関心を失い減退する。
以上の成果について、アメリカ心理学会のサンフランシスコ大会への発表を申込み、アブストラクトの審査によって、パスし、19年夏の発表の許可がおりた。
また、これらの成果について、19年9月の日本社会心理学会大会において発表を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Book (1 results)

  • [Book] 感情研究の新展開2006

    • Author(s)
      北村 英哉
    • Total Pages
      290
    • Publisher
      ナカニシヤ出版

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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