2008 Fiscal Year Annual Research Report
外国籍児童のいる学級のための教育実習システム構築の研究
Project/Area Number |
18530504
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山口 陽弘 Gunma University, 大学院・教育学研究科, 准教授 (80302446)
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Keywords | 学級集団・経営 / 多文化共生 / 教育実習 / 対人認知 / RCRT / 第二言語習得 / 異文化理解 / 認知発達 |
Research Abstract |
本年度は、外国籍児童のパーソナリティ測定の基礎となる、CloningerのTCI尺度の暫定的なまとめとなる研究をパーソナリティ研究に発表した。同様に、GrayのBIS/BAS尺度研究結果を日本心理学会の学会発表、および群馬大学の紀要にまとめた。 これらは、最新の脳科学の知見を活かして、それを質問紙尺度で再現したものであり、学級経営などを行う際の資料として大いに活用できることが期一待される基礎研究である。 こうした基礎研究のみならず、より実践的な外国籍児童への適応教育・補償教育を行うためには、音読能力などの教育的な測定が必要になってくると思われる。この際関わってくるのが音読作業記憶などの認知面での諸能力であるが、これらを測定するための方法は、まだ十分確立されているとは言い難いし、その測定法の信頼性に関してもまだ不十分である。この測定のためには、音読テストの評価法などの確立が必要であるが、そのために一般化可能性理論を駆使して、その信頼性を高めることに成功したので、この成果を同じく群馬大学紀要にまとめた。 この研究成果は、主として、日系ブラジル人のための活用されることを想定しているが、現時点では、英語の音読を素材として利用している。この英語を日本語、ポルトガル語にも拡げることで、これらの基礎・実践両方からなる研究を拡充し、本科研テーマの推進を行っていきたい。
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Research Products
(4 results)