2007 Fiscal Year Annual Research Report
ピア・サポート及びソーシャルスキル教育の実践評価の相互メタ評価による検討
Project/Area Number |
18530511
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
戸田 有一 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 准教授 (70243376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮前 義和 香川大学, 教育学部附属・教育実践総合センター, 准教授 (40325329)
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Keywords | ピア・サポート / ソーシャルスキル教育 / 実践評価 / 相互メタ評価 / いじめ / 実践評価モデル |
Research Abstract |
平成19年度は、聴き取り調査の前提となる実践評価モデルの構築と検討を十分に行った。そのことにより、「時間比較モデル」「回顧比較モデル」「グループ比較モデル」という実践評価モデルの3類型を見出し、さらなる検討と精緻化を行った。聴き取り調査は、関連学会のなかで集団的に討議する場を得ることができ、実践評価モデルの検討とともに、実践知の聴き取りができた。また、関連する調査を行った結果を、学会にて発表した。 1.実践評価モデルの構築と妥当性の検討(研究者及び実践者との意見交換) ・ピア・サポート実践の実践評価モデル(3類型)を先行研究から抽出した。 ・英国のサリー大学のヘレン・カウイ教授とともに、実践評価モデルを精緻化した。 ・欧州発達心理学会にて、ポール・ネイラー博士、ディーター・ボルケ教授らと実践評価に関して議論した。 ・東京大学、兵庫教育大学にて、実践評価モデルの検討をし、特に、統計技法に関連する助言を得た。 2.聴き取り調査実施(実践者や研究者への聴き取りと、大学院生への聴き取り) ・日本ピア・サポート学会第6回総会にて、ピア・サポートの実践者や研究者と実践評価に関する議論を行った。 ・岐阜大学で、大学院生の実践評価に関する意見を求め、繰り返し議論を行った。 ・ソーシャルスキル教育を実践したことのある香川県の小中高教員と、実践及び評価に関する議論を行った。 3.研究成果の発表 ・いじめ問題への対策としてのピア・サポート実践の前提の、仲間への責任感といじめに関する調査の一部を欧州発達心理学会にて発表した。実践が前提とするコミュニティの範囲の問題とかかわる調査である。
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