2007 Fiscal Year Annual Research Report
軽度発達障害を確率的にアセスメントするエキスパートシステムの開発
Project/Area Number |
18530523
|
Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
足立 智昭 Miyagi Gakuin Women's University, 学芸学部 (30184188)
|
Keywords | 軽度発達障害 / 特別支援教育 / アセスメント / エキスパートシスム / 確率 |
Research Abstract |
1.研究目的 (1)軽度発達障害を効果的にアセスメントするエキスパートシステムの交差妥当性の検証、および (2)個別の支援計画を導くための専門的知識の抽出。 2.方法 対象1:幼児期後半、あるいは児童期前半に軽度発達障害の診断がなされた52例。これらの事例の内、32例をcalibration sample(標本A)、20例をcross-validation sample(標本B)とした。 対象2:小・中学校の特別支援教育コーディネーター4名、および児童相談所の心理判定員1名。 3.結果と考察 システムの交差妥当性:標本Aで最適にチューニングされたシステムを標本Bに適用した結果、95%の高い的中率が得られた。この結果は、このシステムが高い予測妥当性を有することを示すものである。 専門的知識の抽出:文部科学省が提供しているチェックリストA(LD)、B(ADHD)、C(高機能広汎性発運障害)から、対象児の認知・情動、行動特性を読み取り、個別の支援計画の目標と手だてを対象2の被験者に導いてもらった。19年度は、この作業の途中であり、20年度は、得られた結果に基づき、個別の支援計画を導く知識べースとして整理し、上記のエキスパートシステムに実装する。
|