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2006 Fiscal Year Annual Research Report

新生児期のアテンションが認知・情動調節機能の発達に与える影響

Research Project

Project/Area Number 18530530
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTsurumi Junior College

Principal Investigator

斎藤 晃  鶴見大学短期大学部, 保育科, 助教授 (10225691)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇賀 直樹  東邦大学, 医学部, 教授 (90114040)
Keywords新生児 / アテンション / 認知・情動調節機能
Research Abstract

平成19年3月20日現在,10名の協力者を得て追跡調査中である。
アテンションの行動的指標であるブラゼルトン検査の方位反応に大きな個人差が見られた。また,ブラゼルトン検査項目中,情動調節機能を意味するステイト調節においても個人差が示された。
アテンションの生理学的指標として脳波,事象関連電位がある。脳波にパワースペクトル分析を行ったところ,前頭前野の左右差を検出する際に着目すべき周波数帯であるα,β波のパワー値が加齢に従って増大し,かつ個人差のあることが示された。聴覚刺激を用いた事象関連電位に関しては,協力者10名中,生後3ヵ月を経過した3名に関して分析を行った。その結果,3名中1名が成人のP300と類似した波形を示した。他の2名は明確な波形を示さず,聴覚刺激に対する反応パターンには大きな個人差があることが示された。
また,情動調節機能を生理的側面から捉えると興奮-鎮静の軸で捉えることができる。興奮は交感神経系,鎮静は副交感神経系で説明される。これらの測度としての心拍変動値に対してパワースペクトル分析を行った結果,生後2ヶ月以降になると交感神経系と副交感神経系の指標であるそれぞれの周波数帯域が明確に分離し始め,かつ大きな個人差が検出された。
現時点では統計的処理を行うに十分な協力者を得ていないが,各測度において個人差が見られた。今後,十分な協力者を得て,上記個人差が認知・情動調節機能の発達に及ぼす影響を検討する予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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