• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

選択的注意と半球間相互作用に関する認知神経心理学的検討

Research Project

Project/Area Number 18530575
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAichi Shukutoku University

Principal Investigator

吉崎 一人  愛知淑徳大学, コミュニケーション学部, 教授 (80220614)

Keywords半球間相互作用 / 選択的注意 / 注意の負荷理論
Research Abstract

Lavie(2005の負荷理論,並びに左右各半球の独立した処理資源を前提として,各半球の知覚)的負荷が適合性効果に及ぼす影響について検討した。
実験1では,2つの文字列が左右各視野に呈示され,それと同時に中央にディストラクターが呈示された。ディストラクターを無視しながら2つの文字列のターゲットを同定することが求められた。ターゲットが含まれる文字列の知覚的負荷を固定して,ターゲットが含まれない文字列の知覚的負荷の高低を操作し,適合性効果への影響を観察した。その結果,低負荷の方が全体成績が高く,適合性効果も大きかった。これはターゲットが含まれていない文字列が投入された半球の処理資源が多く残り,それがディストラクターの処理を促進したためであると考えられた。しかしこの結果は,1つの処理資源を想定したLavieの負荷理論でも説明できた。
そこで実験2では,全体の知覚的負荷を条件間で固定した。ターゲットを含む文字列の知覚的負荷が高い文字列と含まない文字列が低いものを対にした(H1)。またその逆の組合せの条件(Lh)も設定した。その結果,H1条件の方が全体の成績が高く,適合性効果も高いことが明らかとなった。これは明らかにLavieの負荷理論が予想する傾向とは異なるものであった。
実験1,2の結果から,ターゲットを含まない文字列の知覚的負荷が適合性効果量を左右することが示唆された。これは知覚的負荷が低い情報が投入された半球で,ディストラクターを処理している可能性を示唆した。
実験3では2つの文字列が両半球に冗長に投入されたが,結果は各文字列の知覚的負荷によって適合性効果は変化しなかった。
以上の結果は,選択的注意は2つの半球の処理資源それぞれによって変動することを示唆した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 Other

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 知覚的負荷の違いが半球内・半球間干渉に与える影響 -Global-Localパラダイムを応用したフランカー課題による検討-2007

    • Author(s)
      西村律子
    • Journal Title

      愛知淑徳大学論集コミュニケーション学部・コミュニケーション研究科篇 7

      Pages: 95-111

  • [Journal Article] A hemispheric division of labor aids mental rotation2007

    • Author(s)
      Yoshizaki, K.
    • Journal Title

      Neuropsychology 21・3

      Pages: 326-336

  • [Journal Article] 大城および局所情報処理が半球間相互作用に及ぼす影響

    • Author(s)
      西村律子
    • Journal Title

      心理学研究 (印刷中)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi