2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530581
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安達 真由美 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (30301823)
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Keywords | 音楽 / 発達 / 乳児 / 家庭環境 / 縦断研究 / 育児 / 身体運動 |
Research Abstract |
(1)「家庭環境に関する質問紙調査」の集計・結果報告:本研究の準備として行った質問紙調査(N=195)の集計と解析を行い、その結果を質問紙配布協力施設等に報告書として配布するとともに、研究室のウェブにて公開した(http://www.psych.let.hokudai.ac.jp/labs/adachi-lab/)。 (2)「家庭の音楽環境調査」の集計・再データ収集:本研究の準備として行った電話調査の集計と解析を行い、「第25回国際赤ちゃん学会」「第9回国際音楽知覚認知学会(ICMPC 9)」において海外の研究者と意見交換を行った。また、予備調査での反省を元に調査項目をより詳細化し、縦断研究参加者からのデータ収集を行っている。 (3)面接調査:縦断研究参加乳児が、月齢3,6,9、12ヶ月時に面接調査を行った。月齢3ヶ月時の調査内容は、「胎教・早期教育に関する母親の持っているステレオタイプと実施状況」「出産前後での母親の生活の変化」「育児環境」「乳児の発達状況」で、月齢6ヶ月時以降の面接では、「前回面接時から変わったこと」についての情報を得た。現在、これらのデータを分析中である。 (4)フィールド実験:縦断研究に参加する乳児に対し、月齢3,6,9、12ヶ月時に家庭を訪問し、用意した音楽を流して乳児の反応の変化を録画するという実験を行った。このうち、月齢3ヶ月児(N=7)の身体運動への音楽の効果について、ビデオ刺激を元に判断する実験を行い「第9回国際音楽知覚認知学会(ICMPC 9)」で発表した。乳児が好む体勢によって、音楽の有無における反応の仕方に違いがある傾向にあった。今後、より多くの乳児(30名[程度)を対象にした実験を続けていく予定である。
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