2006 Fiscal Year Annual Research Report
シュタイナー教育とその周辺領域への参与観察による人智学共同体の教育人間学的解明
Project/Area Number |
18530591
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西平 直 東京大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (90228205)
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Keywords | シュタイナー教育 / 人智学 / スピリチュアリティ / 世代継承 |
Research Abstract |
(1)京都の京田辺シュタイナー学校においてエポック授業を行うことによって、生徒たちとの深いつながりができ、シュタイナー教育の実際を内側から観察することができた。また、その保護者との交流によって、親世代の期待する共同体イメージについて詳細な聞き取りを行うことができた。 (2)学校法人シュタイナー学園(神奈川県藤野市)の継続的な参与観察を行なうなかで、人智学共同体の理念と実際について深く聞き取り調査を行うことができた。 (3)立命館大学、高野山大学などいくつかの大学院、あるいは、世田谷市民大学、南山宗教文化研究所などにおいて、人智学共同体に関する議論を続けることによって、問題が整理され、新たな問いを獲得した。 (4)シュタイナー学校の教師であり理論家でもある、クリストフ・ヤフケ氏を招いて、ワークショップを行った。 (5)ギリシアマルタ島において開催された、キッズゲルニカプロジェクトに参加し、共同体運動の現状を参与観察した。 (6)文献を基礎とした思想研究としては、「ハヤトロギアの思想(ヘブライ的存在論)」を解明する中で共同体理念をめぐる問題整理をし、スピリチュアリティ研究を継続する中で現代社会におけるオールタナティヴ運動を検討し、世阿弥研究を続ける中で、シュタイナー教育との関連を検討した。
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