2007 Fiscal Year Annual Research Report
授業改善を目的とした専門的な教育スーパーバイザー養成のためのプログラム開発
Project/Area Number |
18530602
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
木下 百合子 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 教授 (10169914)
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Keywords | 授業改善 / 教育スーパービジョン / ワークエレメント / スーパーバイザー / ワークシート / キールモデル |
Research Abstract |
平成19年度は、提出した研究計画に基づき、次のことを実施し、一定の成果をえた。 1. 平成18年度からの継続として、スーパーバイザー養成に関する理論研究を行った。理論研究は、スーパーバイザーに要求される方法的能力の形成を中心に行い、ワークエレメントごとに求められる能力を整理した。 2. 平成18年度に実施した予備アンケートの成果に基づいて、大阪府下の小・中学校の教員を対象にアンケートを実施した。結果として、授業に困難を感じている教員の年齢と教員経験暦が明らかになった。同時に、記述内容から、困難さの具体的内容を把握することができた。 3. 理論研究と経験的知識及びアンケート結果に基づいて、スーパーバイザーに求められる資質と能力として、カウンセリング・マインドを持ってスーパーバイジーと対話する姿勢と能力が最も重要であることがわかった。また、ワークエレメントごとに求められる能力形成には、一定のトレーニングが必要なので、スーパーバイザー養成プログラムには、トレーニングを組み込む必要があることがわかった。 4. スーパービジョンワークを実施する際に、ワークシートを使ってスーパーバイズする方法的手順をワークエレメントごとに整理した。 5. 教師教育学会第17回研究大会(2007年9月29日〜30日、鳴門教育大学)で、テーマ「教育スーパービジョンワーク-実践活動を規定する教師の経験の意織化-」を発表した。教師の経験として、生育暦上の経験が、職業活動においても重要な役割を果たしていることがわかった。
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Research Products
(1 results)