2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530603
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
堀 薫夫 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 教授 (60173613)
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Keywords | 高齢者の学習 / エイジング / 高齢者教育 / 高齢者大学 / 高齢者 / 教育老年学 |
Research Abstract |
本年度は、高齢者の学習支援に関する研究を理論研究と実証研究の2つの角度から研究を進めた。 1.理論研究においては、(1)欧米の第三期の大学論に関する文献を中心に、とくにそこでの高齢者への学習支援方法とプログラムの整理、(2)日本の高齢者やシニア向けの学習機会、とくに高齢者大学と大学開放の理論的根拠の考察、(3)ポール・バルテスやシェリー・ウィリスらの2000年代以降の生涯発達論の論の内容の整理という3点から研究を進めた。 2.実証研究および実践研究においては、まずこれまでの知見をふまえて、高齢者学習支援に関する仮説を立てて、先進的な実践が行われているとされる兵庫県西宮市宮水学園の受講者2000名ていどに対する質間紙調査を実施した。そこでは高齢者大学への参加の理由、学習要求、学習方法への希望、他の学習機会などが調査され、10年前に同高齢者大学で行った調査結果との対比を試みた。この調査結果は、大阪教育大学生涯教育計画論研究室編『高齢者への学習支援に関する調査研究:西宮市宮水学園の事例を中心に』としてまとめている。 一方で日本の先進的な高齢者大学などの訪問調査・電話調査なども実施したが、本年度は、熊本県県民カレッジや兵庫県いなみ野学園などの実践を訪問し資料収集とインタビュー調査を行った。さらに日本教育心理学会や日本発達心理学会において、生涯発達心理学の動向に関する資料やコメントなどをも収集した。この結果は、上記報告書や小池・手打編『生涯学習社会の構図』福村出版、2009年4月刊行などに部分的に掲載してい。
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Research Products
(3 results)