2007 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成カリキュラムにおける「いのち」の教育-教育内容の構造化と教授法の検討-
Project/Area Number |
18530604
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 准教授 (60241197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 正子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50379319)
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Keywords | 教員養成 / 大学 / 教師教育 / カリキュラム / 「いのち」の教育 |
Research Abstract |
本年度も昨年度に引き続き、教員養成カリキュラムにおける「いのち」の教育内容の構造化を図るべく、そのベースになる調査を中心に研究を進めた。 また、次年度以降の授業実践に先駆けて、教員養成系大学の学部・大学院における「いのち」の授業を試行した。 大学院では、代表者・分担者に加えて2名の教員によるグループティーチング方式をとった。授業の名称は「子どもの発達と環境」で、「いのちの教育」、「人権」、「子ども虐待」等について、歴史的・社会的背景をふまえて講義し、学校や教員の役割等をテーマに全員で話し合ったり、ロールプレイを行ったりした。さらにゲスト講師を3名招き、専門的立場から多角的に講義していただいた後、受講生・担当教員を交えてディスカッションを実施した。授業の内容に関する考察をまとめたレポート集を作成・発行し、受講生のニーズを把握した。次年度は今年度の反省点をふまえ、受講生の要望を受け入れつつ引き続き同様の授業形態で授業を実施する予定である。 学部では、教職専門科目の1コマを使い、代表者が「いのち」の授業を実施した。「いのち」の教育展開が求められるようになった社会的背景や意義、問題点等を整理し、先進的な実践例についても紹介した。 授業終了後、受講生約200名を対象にして、「いのち」の教育について、自記式質問紙による調査を実施した。主な質問項目は、基本的な属性のほか、これまで受けてきた「いのち」の教育について(時期と内容)、教員養成系大学が「いのち」の教育に果たすべき役割への期待について、などである。結果の詳細は、現在分析中である(2008年発表予定)。
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Research Products
(3 results)