2008 Fiscal Year Annual Research Report
産学協同・高大連携による人材育成プログラムの開発-成功の要諦,失敗の本質の解明-
Project/Area Number |
18530633
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
百合野 正博 Doshisha University, 商学部, 教授 (20104606)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
松本 敏史 同志社大学, 商学部, 教授 (90140095)
竹廣 良司 同志社大学, 経済学部, 教授 (50278462)
余語 真夫 同志社大学, 心理学部, 教授 (90247792)
柴内 康文 同志社大学, 社会学部, 准教授 (60319457)
|
Keywords | 教育学 / 社会系心理学 / 産学共同 / 人材育成 / プロジェクト型教育 |
Research Abstract |
大学をとりまく諸環境の変化に伴い、大学が求められる社会的役割は大きく変容してきている。たとえば、有用な人材として送出する人材育成のための連携機能を担わなければならなくなってきており、その点からも大学教育は新たな岐路に立たされている。そこで、本研究では、教育重視型の産学協同の可能性とその社会的意義を明らかにし、新たな産学協同に対する分析・評価プログラムを開発することを目的としている。平成20年度においては、これまでに実施してきた産学協同に関する実態調査を分析するとともに、それらの結果について、研究会等で議論を重ねてきた。 同志社大学ローム記念館で実施されている産学連携によるプロジェクト活動と、同志社大学に正課として設置されているプロジェクト科目は、本研究と密接な関連を有している。これらの活動や科目に参加する学生を対象に、参加や受講を通じて生じる成長や変化のプロセスに関するこれまでの調査データの分析を継続的に行っている。特に,学生のパーソナリティ的な要因とプロジェクト活動に対する動機づけや対人関係能力の変化に注目して分析を実施した。また、プロジェクト型教育の実施・評価等に関する問題点やプロジェクト型教育がもたらす教育効果について、プロジェクトに参加している企業担当者や大学の教職員などと意見交換を行い、異分野間での議論を深め、各専門領域における評価・分析の手法を援用しつつ、産学協同プロジェクトの評価基準・分析手法の開発に取り組むとともに、産学協同プロジェクトにおける人材育成と企業の参加インセンティブの関わりについてまとめている。 これらの分析・議論をとおして、産業社会における基盤形成に欠かせない人材育成について、これまでの学校教育との関わりにおいて大学がどのように取り組むべきかを明らかにすることを目指している。
|
Research Products
(6 results)