2009 Fiscal Year Annual Research Report
産学協同・高大連携による人材育成プログラムの開発-成功の要諦,失敗の本質の解明-
Project/Area Number |
18530633
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
百合野 正博 Doshisha University, 商学部, 教授 (20104606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
松本 敏史 同志社大学, 商学部, 教授 (90140095)
竹廣 良司 同志社大学, 経済学部, 教授 (50278462)
余語 真夫 同志社大学, 心理学部, 教授 (90247792)
柴内 康文 同志社大学, 社会学部, 准教授 (60319457)
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Keywords | 教育学 / 社会系心理学 / 産学協同 / 人材育成 / プロジェクト型教育 |
Research Abstract |
本研究を開始して以来、大学をとりまく環境は大きく様変わりしてきた。とくに、俗に「ゆとり教育世代」と呼ばれる学生が大学において大きな比重を占めるようになり、人材育成が新たな段階に入ってきたことを実感させられるようになった。したがって、本研究も、そのような現状を織り込んだものとなっていることが望ましいが、残念ながら、与えられた4年間という研究期間内にこの現実を研究のコアに据えることは非常に難しくなってしまった。したがって、現実の動きに目を向けつつも、これまでの研究の延長線上で研究を遂行するとともに、最終年度としての取りまとめを行いたいと考えていた。 しかしながら、教育重視型の産学連携の取り組みについては、国内外の事例の検索を継続したものの、それらはきわめて多様であり、具体的なとりまとめの成果を得ることはできなかった。 同志社ローム記念館プロジェクトおよび同志社大学プロジェクト科目における調査結果をもとに,プロジェクト集団における学生の心理的・社会的側面とプロジェクト成果との関連について、一定の分析結果をまとめることはできたものの、昨年度聞取調査を行った同志社大学ヨークサマープログラム参加者に対する継続的な調査および分析は行えなかった。 異分野間での議論を深め、各専門領域における評価・分析の手法を援用しつつ、産学協同プロジェクトに対する評価基準と分析手法については、整理を行ったものの、これまでに実施したインターネットによるアンケートや意識調査、および、同志社ローム記念館プロジェクトと同志社大学プロジェクト科目に係わる学生と企業、一般人の意識や評価に関する情報とを有機的に結合するには至らなかった。 最終年度であるので、研究全体を俯瞰して、産学協同プロジェクトにおける人材育成と企業の参加インセンティブの係わりについてまとめて開催する予定であったセミナー等は残念ながら実施できなかった。
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Research Products
(7 results)