2006 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育政策の形成・決定メカニズムの定性的・定量的分析
| Project/Area Number |
18530646
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | Tohoku University |
|---|
Principal Investigator |
橋本 鉱市 東北大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (40260509)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村沢 昌崇 広島大学, 高等教育研究開発センター, 助教授 (00284224)
杉谷 祐美子 青山学院大学, 文学部, 助教授 (70308154)
|
|---|
| Keywords | 高等教育政策 / 政策過程論 / イベントヒストリー / 私学政策 |
|---|
| Research Abstract |
本研究の目的は、戦後改革期から現代に至るわが国の高等教育政策について、(1)政策形成・決定プロセスに着目した「政策過程論」、ならびに(2)数量データを利用した多変量解析(イベントヒストリー分析)という、定性的・定量的な方法論を組み合わせて援用することによって、その形成・決定のメカニズムを解明することにあるが、18年度における実績としては、これらの定性的・定量的研究について、それぞれ基礎的作業を中心として研究を進めた。
まず定性的な政策過程論に関する基礎的な作業しては、(1)国内外の高等教育に関する先行研究の収集・講読や、個別の大学・学校法人の沿革史・私大関係団体の資料などの収集を進めた。また、(2)1970年代を中心とした国会議事録(衆参両院の本会議や文教委員会など各種委員会)などを整理し、特に専門職養成政策と大学院政策についてその議論をまとめた。これと並行して、(3)私学関係者ならびに私学政策に詳しい研究者にインタビューを行い、私学助成を中心とした政策過程についてその政治的背景を探った。また、(4)国内のいくつかの大学を訪問して関係者ならびに高等教育研究者に、昨今の大学政策の施行状況についてインタビュー調査を行った。次に、定量的な政策過程論に関する基礎的な作業しては、(1)設置年、設置地域、学部学科数、入学定員などの大学関係データベースの構築を進めた。これについては、既存の『全国大学一覧』のデータベースのいくつかを統合・再利用して、学部・学科レベルでの変遷が確認できるデータベースの構築を開始した。また、(2)内外のイベントヒストリー分析など多変量解析を援用した政策研究のレビューを行うとともに、既存の統計パッケージを利用・工夫するなどして、イベントヒストリー分析用の解析プログラミング構築を進めた。
|
Research Products
(6 results)
