2007 Fiscal Year Annual Research Report
演劇的手法及びエスノメソドロジー分析による教育実践におけるコミュニケーション研究
Project/Area Number |
18530666
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
秋葉 昌樹 Ryukoku University, 文学部, 准教授 (30330020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中根 真 龍谷大学, 短期大学部, 准教授 (00309642)
熊谷 保宏 日本大学, 芸術学部, 准教授 (90277484)
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Keywords | 臨床教育学 / 社会福祉学 / 応用演劇学 / エスノメソドロジー / 演劇教育 |
Research Abstract |
平成19年度には、主に2つの柱において研究を進めた。 (1)主に養護教諭を対象に演劇ワークショップのネットワークを実施した(秋葉・熊谷)。 (1)現場の教師が研究の"客体"ではなく、文字通り"主体"であったという点である。つまり、従来のスクール・エスノグラフィとは違い、教師の日常生活世界や実践知を研究の"客体"とせず"実践"研究を効果的に進める可能性を見いだすことができた。 (2)大学(研究者)が新たに教師への評価軸を持ち込む必要なく研究を進め得た点である。ワークショップ参加者"自身"が実践に伴う問題状況を演じるさ中にそれを反省的に乗り超える可能性を可視化した。 (3)日常の職場は異にするものの、制度的には同じ職務にあたる立場の者同士の"研究"的実践交流の場=演劇的ワークショップという場に対するニーズが少なくないことを見いだし得たことである。 (2)社会福祉領域の演劇ワークショップを11回実施した(中根)。 その内訳は、保育所で5回、児童養護施設で1回、特別養護老人ホームで1回、社会福祉協議会で3回、その他で1回であった。個々の参加者からは、演劇ワークショップで実践を見っめ直す機会を持つことができ、経験年数を問わず、自らの実践に即して具体的に語りあえたことなどがフィードバックされた。 また、これらの研究の成果は、ウェブサイト(http://mm.engethno.com/)に逐次記録を公開するとともに、雑誌論文3点、学会発表(=国際シンポジウム)1点においても発表した。
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Research Products
(5 results)