2007 Fiscal Year Annual Research Report
音楽的技能の獲得における日常生活の音楽聴取行動と歌唱行動の特徴
Project/Area Number |
18530676
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
水戸 博道 Miyagi University of Education, 教育学部, 教授 (60219681)
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Keywords | 聴取行動 / 歌唱行動 / カラオケ / 日常生活 / 若者 / 現代社会 / CD / ウォークマン |
Research Abstract |
19年度は、前年度行った音楽聴取行動の調査結果の分析と歌唱行動の調査を行った。音楽聴取行動の調査結果は、これまで他国で行われていた結果と類似したものであった。音楽聴取行動は、日常生活のさまざまな場面で行われていることがわかった。音楽の聴取は、ただ単に音楽そのものを楽しむだけでなく、音楽を用いて「気分をしずめる」「気分を高揚させる」「作業の効率を上げる」などの目的でも行われていることがわかった。また、聴取している音楽のジャンルも多岐にわたることが明らかになった。当初、若者が聴く音楽はJ-popがほとんどで、クラシック音楽は聴かれることが少ないと予測していたが、音楽を専門に勉強していない若者もクラシック音楽を目常生活の中で聴くケースが多くあることがわかった。歌唱行動の調査は、アンケートとインタビュー等で調査した。調査内容は、歌唱行動が日常生活の中でどの程度起こるのかといった生起頻度や、歌唱行動がどのような形態で起こるのかといった歌唱形態などについて調査した。歌唱行動は、聴取行動ほど生起頻度は多くないものの、日常生活の中のさまざまな場面で起こっていることがわかった。また、歌を歌う目的についても、「歌がうまくなりたい」「レパートリーをふやしたい」などの積極的な理由が多かった。また、こうした目的は若者の間でのカラオケ人気と深く結びついていることもわかった。
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