2007 Fiscal Year Annual Research Report
学校ソーシャルワークの現職教員研修のプログラム開発に関する実証的研究
Project/Area Number |
18530679
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
鈴木 庸裕 Fukushima University, 人間発達文化学類, 教授 (70226538)
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Keywords | 学校ソーシャルワーク / チームワーク / コーディネート / 子どもの権利擁護 / 学校・家庭・地域の連携 / 現職教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学校・家庭・地域をつなぐ学校ソーシャルワークの機能を活かした教師の実践力の向上をめざした研究プログラムの開発にある。不登校や発達障害、児童虐待など、学校と医療機関や司法福祉、保健等の関孫機関との関係調整は極めて重要である。また、養育に困難を抱える家族への支援を中心とする学校(校内委員会)と家庭地域との協働について、その人材の専門性とコーディネート力の形成が不可欠である。 19年度は、第1に、生徒指導、教育相談、スクールサポートネットワークなどを基盤とした学校ソーシャルワークの対人援助技法、地域資源開発技法、家族介入援助技法について、調査研究をおこなった。特別支援教育に携わる教師を含め、都道府県の教育センタースタッフへの質問紙調査、そしてこれをもとにした援助技法の習得カリキュラムについて分析・考察をおこなった。 第2に、福島県内での現職研修(県、市町村教育委員会主催)において、ソーシャルワーク、生徒指導、特別支援教育、いじめ・不登校対応など、20近い研修会(規模40から120名)の講師を通じて、受講生からのアンケート調査などを実施した。 これらを通じて、教育現揚にとって新しい学校ソーシャルワークの研修プログラムの骨子の開発をおこなった。「教師のための学校ソーシャルワーク」(福島大学紀要)でそれをまとめると共に、その成果は、学会発表や生活指導、学校ソーシャルワークの専門学会誌に掲載された。
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