2008 Fiscal Year Annual Research Report
文化的アプローチによる国語科メディア学習プログラムの実証的開発研究
Project/Area Number |
18530703
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
松山 雅子 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 教授 (50173927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土山 和久 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00273821)
住田 勝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (40278594)
井上 博文 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80223270)
畠山 兆子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (50172911)
香山 喜彦 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (90169657)
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Keywords | 国語科メディア学習プログラム / メディア・リテラシー / 自己認識 / 動画リテラシー / ナラティブ論 |
Research Abstract |
主な研究成果は以下のとおりである。 1現職教員向けメディア学習実践理論書と学習ソフトをセットした『自己認識としてのメディア・リテラシーPARTII』(学習ソフトDVD付)(松山雅子編著・香山喜彦プログラムデザイン、畠山兆子、羽田潤、粟野志保、増田ゆか、松尾澄英、土居安子分担執筆)』(教育出版、2008年8月20日、全262頁)を刊行し実践現場に寄与するべく、平成18年度から継続的行ってきた学習プログラム試案とそれに基づく小中学校および大学におけるパイロット授業、学習者反応の検討、現職研修ワークショップと指導者反応の考察を行った。 2平成15〜17年度科学研究費補助金研究(課題番号16530586)の成果の一つ『自己認識としてのメディアリテラシー』に基づく小中学校ならびに現職研修の指導助言を通して見て取れた指導者に必要な指導力の養成を重視。 ナラティブ論を軸に、言語表現と映像表現の基本的なとらえ方、静止画と動画の語りの基本的分析方法、学習者のメディア作品の評価観点の具体等を中心に、国語科としてのメディア学習の基礎基本のフィードバックを行った。それに基づき、『自己認識としてのメディア・リテラシーPARTII』では、これら基礎基本編と、フィクション(TVアニメーション・伝承文学)とノンフィクション(ドキュメンタリー)の読解と表現を関わらせた応用編の二部構成にし、学習者の興味・関心、既有の知識や経験、および既習の言語能力に応じて、実際の国語科の他の学習や他教科と相関させながらメディアリテラシーの養成が可能なように配慮し、豊富な学習ワークシートならびに課題例を用意した。 3マウスさえ使えれば、小学校中学年から、動画を動画で編集しながら、文字・映像・音楽の組み合わせが生む語りの仕掛けが読解と表現の双方から学べる学習ソフトを開発した。2009年夏には大阪府下の教育委員会後援による第4回目のメディア学習実践研修も予定されている。
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Research Products
(4 results)