2006 Fiscal Year Annual Research Report
青木實三郎による「想画」の図画教育実践に関する実地調査研究及び電子データ化
Project/Area Number |
18530709
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
佐々 有生 島根大学, 教育学部, 教授 (50284336)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
都築 邦春 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60006583)
|
Keywords | 青木實三郎 / 想画 / 横田町 / 聞き取り調査 |
Research Abstract |
本調査研究の初年度(平成18年度)に当たる本年度は、事前調査として位置づけ、著述・書画・児童画・入物等、青木にかかわる「ひと」・「もの」、「こと」等の全般にわたって詳細な現地取材等による実地調査を行うこととし、そのための機材等の準備をし実施してきた。 具体的な研究実績は、次のとおりである。 本研究をすすめるうえで、映像機器等を活用した資料収集は欠かせない。そのために、まず、映像記録用の機材・編集機器等を購入する必要があり、そうした関係機材等のハード面の整備を図ってきた。本研究に着手するにあたり、電子データとして基礎資料が作成・保管できるようにするための関係機材等の整備・充実が重要だと考えたからである。 また、調査対象は、県北の横田町に位置する。本学より、約70キロの距離の地にある。青木の生家や学校、また、彼に関わりのある人物等の取材を行うには、調査対象となる地域に一定の期間は留まり人間関係を図ることから始めなければならない。実地調査をとおして、地域の方の協力や研究分担者・学生の支援等を得ながら約80年を過ぎた当時の実践を知る人物を捜し当て、新たに3名の方から聞き取り調査を行うことができた。あわせて、青木の生家から未発表の原稿等、貴重な資料を記録に収めることができた。 このように初年度の研究実績は、実地調査のための関係機材等のハード面の整備と実地調査が主なものになった。そして、何よりも、できる限り自らが現地に出かけて実際的な取材による調査を行い実地に確かめることができたことが大きな成果だったと考えている。
|