2007 Fiscal Year Annual Research Report
算数・数学科における「本質的学習環境」の開発に関する生命論的研究
Project/Area Number |
18530722
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山本 信也 Kumamoto University, 教育学部, 教授 (20145402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平峰 豊 熊本大学, 教育学部, 教授 (30116173)
伊藤 仁一 熊本大学, 教育学部, 教授 (20193493)
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Keywords | 本質的学習環境 / 数学教育学 / 生命論的デザイン科学 / 算数・数学科 / 学習環境 |
Research Abstract |
本研究は、小・中学校の算数・数学科教育を改善することを目的として、大学における理論的研究・現職教員研修・教員養成教育の改善を関連させながら、「本質的学習環境」の研究開発を行うものである。平成19年度は、以下の研究活動を行った。 1、「本質的学習環境」の研究開発の動向調査のため、ドルトムント大学(ドイツ)の「数学教育研究開発センター(IEEM)」の研究者と研究打ち合わせを行った、また平成19年10月29日、同センターで山本信也が研究開発し、日本の小学校で実践した「Bamboo number」をテーマとして研究発表を行い、ドイツの数学教育学者と協議を行った。また、ドイツの小学校の視察を行い、「本質的学習環境」が実際の教室でどのように機能しているかを調査し、大きな示唆を得た。 2、研究開発した「本質的学習環境」を協議するために、平成19年10月13日に「学習環境デザインワークショップ」を開催し、現場の教師との協議を行った。その際、教員養成課程の学生・院生は自らデザインした「本質的学習環境」を発表した。教員養成課程の改善の一モデルを提供することになった。 3、熊本県菊池市立迫水小学校(平成19年7月3日)・熊本市算数研究会(平成19年9月8日)で、「出前算数・数学の学習環境デザインワークショップ」を実施した。当日は大学院生が、共同で開発した「本質的学習環境」を小学校教員に紹介した。そこで実際に「本質的学習環境」を体験した小学校教員の中には、その後日、自分のクラスでその内容を元に算数の授業を実施した教師も現れた。「出前算数・数学の学習環境デザインワークショップ」は小学校の授業改善にとって情報提供のよい機会となった。
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[Journal Article]2007
Author(s)
J.Itoh
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Journal Title
Europian J.of Combinatorics 28
Pages: 1072-1086
Peer Reviewed
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