2006 Fiscal Year Annual Research Report
高校統計教育カリキュラムにおけるグラフ電卓によるデジタルコンテンツの開発
Project/Area Number |
18530725
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Morioka College |
Principal Investigator |
小口 祐一 盛岡大学, 文学部, 准教授 (70405877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日 奈穂美 盛岡大学, 文学部, 教授 (80208826)
武田 正司 盛岡大学, 文学部, 准教授 (10216905)
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Keywords | 統計教育 / カリキュラム / グラフ電卓 / 統計的リテラシー |
Research Abstract |
1.グラフ電卓の活用に関する研究成果の整理 米国のコア・プラス数学プロジェクトによって開発された教科書,オーストラリアのSACSAフレームワークに基づく教科書などから,グラフ電卓を活用した教材を収集・整理した。わが国の高等学校学習指導要領における統計的知識・技能の内容にこれらの教材を対応させ,わが国の統計教育の内容に対応していると考えられる教材について,グラフ電卓による指導マニュアルを作成した。 2.グラフ電卓を活用した統計教育の教材開発 統計的探究プロセス(Gal and Garfield, 1977)と,わが国の高等学校学習指導要領における統計的知識・技能によるクロス集計表を作り,統計教育の教材開発の枠組みを設定した。この枠組みに上述した教材をあてはめ,該当する教材がない箇所については新規に教材を開発した。これらの教材についても,実験授業を想定した設問を設定して,グラフ電卓による指導マニュアルを作成した。 3.統計教育カリキュラムにおける教材の位置づけ 設定した枠組みにあてはめたグラフ電卓による教材を,わが国の高等学校の統計教育カリキュラムにおける学年段階・単元別の教材一覧表として位置づけ,グラフ電卓の教材による統計指導の系統化を試みた。 4.統計的リテラシーの評価尺度の開発 統計的リテラシーを評価するために,PISA調査における不確実性領域の設問と,統計に対する態度の質問紙調査を実施し,質問紙調査の結果については因子分析を行い,統計に対する態度の測定尺度を構成した。
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