2006 Fiscal Year Annual Research Report
授業の連携からみた家庭科ならびに栄養教諭に望まれる資質能力と教員育成の研究
Project/Area Number |
18530730
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
小澤 滋子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (90138529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 沙和子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20076178)
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Keywords | 家庭科教諭 / 栄養教諭 / 連携授業 / 教職課程教育 / 教師の資質能力 |
Research Abstract |
1期目の平成18年度は以下の内容を行った。 1 本学における16年度実施の栄養教諭認定講習受講生のその後の動向と連携授業の実態受講生329名に質問紙によるアンケート調査を実施。有効回答数は143名、回収率は44.0%。そのうち学校栄養士が83名(57.6%)、栄養教諭が22名(15.3%)、栄養教諭としての採用見込みが19名(13.2%)(平成19年3月現在)であった。 (1)教科別連携の実態 回答者全員の主な連携授業は、「学級活動」が最も多く、次いで「家庭科の授業」、そして「総合的な学習の時間」であった。栄養教諭のみについても傾向はほぼ同じ。 (2)連携授業のプラス面、マイナス面(自由記述による) プラス面では「学級の実態に即した指導が可能となる」「教員が食や給食に関心を持ってくれる」「指導方法を学ぶことが出来、食だけにとらわれないで教科のねらいに迫ることが出来る」「家庭科の授業では、先生の指導内容が把握でき、給食と関連させることが出来る」「担任との連携により、児童の家庭での実態が分かり、食育が進めやすい」等、多岐にわたっていた。マイナス面では「打ち合わせをする時間が無い」が最も多く、「学習指導要領をふまえておかないと、指導が専門的になりすぎる」「栄養教諭に対する認識が薄い」等が挙げられ、教師や教科間の相互理解が十分でないケースもみられた。 2 栄養教諭へのインタビュー 平成19年2〜3月に埼玉県内の小学校と福井県内の中学校を訪問した。前者の栄養教諭からは栄養教諭の仕事の実際を、後者の家庭科免許状を有する栄養教諭からは、家庭科教諭との連携の実態を聞くことが出来、共に教員養成にかかわる貴重な示唆を得た。 3 今後の課題 平成20年度は栄養教諭と他教科教諭による連携授業の追跡調査およびビデオ作成を実施予定。さらに栄養教諭と家庭科教諭の指導上の特徴を明らかにしていくことにある。
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