2007 Fiscal Year Annual Research Report
小学生の暴力的行動に関する基礎的研究 -背景要因および対応策の検討-
Project/Area Number |
18530739
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
滝 充 National Institute for Educational Policy Research, 生徒指導研究センター, 統括研究官 (50163340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 真由美 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総括研究官 (40218178)
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Keywords | 小学生 / 暴力行動 / ストレス / 家庭環境 |
Research Abstract |
1.教師調査の実施と分析 (1)質問紙調査票の改良:小学校と中学校1年の学級担任を対象として、受け持ちの児童生徒個々人に対して、暴力的な傾向を中心に、気づいた点、気になる点について回答してもらうもの。前年度使用のものを一部変更するとともに、対象学年を1年上に広げられるよう、中学生用も作成した。 (2)質問紙調査の実施:A市の全小学校13校と全中学校6校の教師に対し、平成19年9,月と20年3月に、上記の質問紙調査を実施し、小1から中1までの児童生徒を対象に、問題傾向が見られる児童に限定し、それぞれ26名と25名分の回答を得た。 2.2年分の教師調査の結果とストレス・チェック・リストの結果を用いた分析 (1)暴力的な行動の出現状況:教師調査によって得られた2年分の結果を比較し、学年による暴力的な行動の出現率を把握するとともに、同一の児童による繰り返しや継続がどの程度見られるのかを検討した。 (2)ストレスとの関連:A市で、年2回実施している調査(小4〜中3)の結果との比較を行い、一時的なストレス状況との関連について検討した。 3.研究によって得られた知見 (1)3回の調査を通して繰り返し登場する児童は少ない。 (2)教師の捉えには、かなり大きな個人差が見られ、マスコミ等の報道の影響も大きく受ける。 (3)教師の捉えは、子ども自身のストレス感を必ずしも反映するものではない。
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