2006 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づいた慢性疾患をもつ子どもへの支援に関する研究
Project/Area Number |
18530742
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 助教授 (80185735)
|
Keywords | 慢性疾患 / 子どもへの支援 / 特別支援教育 / エビデンス(根拠) / 学校看護学 / 養護教諭養成教育 / 教育的ニーズ / 支援プログラム |
Research Abstract |
近年の医療の進歩や就学基準の見直しに伴い、慢性疾患をもち医療的・看護的配慮(特別な支援)を必要とする児童生徒が、養護学校のみならず一般の小・中学校においても多く在学するようになり、特別支援教育の対象となった。養護教諭や教諭は、慢性疾患をもつ子どもの一人一人の教育的ニーズを把握し、支援する必要があるが、どのように支援していけばいいのか悩み、困惑している現状が見受けられる。本研究では、養護教諭・教諭の専門職性の観点からエビデンス(根拠)を明確に示した「慢性疾患をもつ児童生徒の支援プログラム」の作成をし、養護教諭養成における看護学教育での活用を目的としている。平成18年度の研究活動は次の通りである。 1.病院をフィールドとした慢性疾患の保護者・子どもへの面接による質問紙調査:(1)てんかんの子どもをもつ保護者を対象に、面接による質問紙調査を実施した。(2)気管支喘息の子どもの面接による質問紙調査した調査結果について分析した。(3)整形外科・脊柱側弯症外来に通院している子どもの保護者の面接による質問紙調査した調査結果について分析した。 2.養護教諭への面接調査および事例研究:(1)面接調査では、慢性疾患の子どもへの支援における課題などを抽出した。(2)慢性疾患(食物アレルギー、糖尿病、脊柱側弯症、てんかん、皮膚筋炎)の子どもへの支援の実際についての事例検討会を実施した。 3.青森県内の小学校・中学校・養護学校の養護教諭639名を対象に、郵送法による「慢性疾患をもつ子どもへの養護教諭の支援」について質問紙調査を実施し、調査結果を分析中である。
|