2007 Fiscal Year Annual Research Report
音声認識技術による聴覚障害学生支援システムにおける字幕呈示方法の改善に関わる研究
Project/Area Number |
18530748
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
牧原 功 Gunma University, 留学生センター, 准教授 (20332562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 貴之 群馬大学, 教育学部, 准教授 (50323324)
黒木 速人 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 特任助教 (00345159)
井野 秀一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (70250511)
伊福部 達 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70002102)
中野 泰志 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (60207850)
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Keywords | 音声言語 / 文字言語 / 談話 / 音声同時字幕システム / 聴覚障害者 / 情報保障 |
Research Abstract |
本研究は,音声同時字幕システムについて,現存の字幕呈示条件下における読みの状態を客観的に把握し,字幕の読みやすさに関与する幾つかの因子について分析、検証を行い,それらの因子を字幕に反映させる方法を検討し,文法エラーを含む文であってもスムースに理解可能な改良モデルを構築するという過程で進められている。本年度はこのうち,話し言葉の読みやすい字幕呈示を行うための検討課題の抽出(字幕のわかりにくさなどについて客観的なデータを採取し把握する),字幕化において捨象される情報の検討,(音声言語におけるパラ言語情報や談話標識が,どのような機能を果たしているのかについて,これまで蓄積された音声データと字幕データを照合して分析し,表記の有無等について再検討を行う),音声言語と文字言語における認知過程の相違に注目した検討(音声言語と文字言語とで理解のプロセスが異なるかどうかの実証的な検討)を前年度に継続して実施した。 また,それらの知見をもとに,システムの運用の中で実際にどのように字幕を提示すれば,その理解をより容易なものとできるかについての実験を行い,改行位置の違いなどが字幕の読みにどのような影響を与えるかについて検証した。 これらの研究は,音声同時字幕システムの運用を進めるに辺り,改良の余地の大きな部分であり,情報保障手段としての音声同時字幕システムの実用化のために不可欠なものである。
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Research Products
(2 results)