2008 Fiscal Year Annual Research Report
極低出生体重に伴う学習困難児に対する医教連携による教育支援システムの構築
Project/Area Number |
18530756
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
長尾 秀夫 Ehime University, 教育学部, 教授 (80036483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 匡宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60325363)
苅田 知則 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (40363189)
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Keywords | 極低出生体重 / 学習困難 / 医教連携 / 教育支援システム / 学習習熟度テスト / 公開講座 / 多職種の連携 |
Research Abstract |
本研究を通して、極低出生体重児の発達小児科での経過観察の方法、地域における子どもの教育相談・支援の体制が整ってきた。以下平成20年度の成果をまとめる。 1.学習に困難がある児童が極低出生体重で生まれた子どもの中にいる。この子どもたちへの支援には教育支援の方法に工夫がいる。多職種の専門家が保護者と担任に対して効果的な支援を行うために、大学で公開講座を開いた。この内容は論文として発表した。 2.学習習熟度テストは発達小児科外来の待ち時間に実施した。算数の問題では目盛りを読む、文章題を解くことに困難があった。この内容は日本特殊教育学会で発表した。また、国語と算数の学習習熟度テストの標準得点を入れた完成品を印刷し、希望があった施設に提供した。 3.公開講座を開催する機会に事前アンケートを行い、その分析結果から子どもたちが学習面だけでなく、友人関係・集団参加に困難をもっていることがわかった。この結果をハイリスク児フォローアップ研究会で発表した。 4.大学から地域へ医教連携による専門的な支援を届けるために、遠隔双方向情報コミュニケーションの活用を試みた。大洲市立の小学校と大学との間で定期的な教育相談を行い、3学期末には成果の一部が報告された。
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