2007 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期に多動・衝動的傾向を示す子どもの学童期における問題と支援に関する縦断的研究
Project/Area Number |
18530760
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
神田 直子 Aichi Prefectural University, 文学部, 教授 (30117783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 理絵 愛知県立大学, 文学部, 准教授 (60249282)
別府 悦子 中部学院大学, 子ども学部, 教授 (60285195)
伊田 勝憲 北海道教育大学, 釧路校, 准教授 (20399033)
小渕 隆司 首都大学東京, 都市教養学部, 非常勤講師 (50457818)
石野 陽子 大阪教育大学, 教育学部, 非常勤講師 (90457028)
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Keywords | 子育て支援 / 育児不安 / 軽度発達障害 / 罪障感 / 多動・衛動的傾向 / 学童期への移行 / 縱断的研究 |
Research Abstract |
1. 昨年度末に行った第4回縦断研究結果を分析した。小学校1年生、3年生の子どもたちのうち、PDD、LDにつながる兆候を示す項目が多く該当する子どもの親の子育て不安、学校関連不安を分析し、愛知県立大学文学部論集に論文として掲載された。 2. 調査結果のうち、経済的ゆとり観と育児不安・育児困難との関連を分析し、経済的困難を抱える家庭の母親育児不安が高く、孤立しがちであることを明らかにし、小児保健研究に論文として掲載された。 3. これまでの3回の調査と第4回目の調査とを対象者ごとにマッチングさせ、縦断的分析を行った。その結果、小学校1年生でPDDにつながる兆候を示す項目が多く該当する子どもは、1歳半の時点で多動・集中困難、生理的リズムの点で困難があった。4歳半の時点では、社会性や園適応の面で困難を抱えていた。これらの結果は発達心理学会において発表した。 4.そのほか、日本保育学会、心理科学研究会など関連諸学会に参加し、関連の研究成果にふれ、多くの研究者との意見交換を行った。また、上記学会の前後に、研究分担者と分析の方法、研究成論文作成について議論を行った。本研究の結果をふまえながら、分担研究者それぞれが、諸論文、書籍を執筆した。 5.上記分析のため、分析手法の向上のため、本学非常勤講師亀田研氏に、多変量解析などの講習を受けた。
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Research Products
(8 results)