2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本社会運動史のなかの「韓国」「日韓」イメージ
Project/Area Number |
18539001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
平井 一臣 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00199027)
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Keywords | 社会運動 / 戦後日本 / 日韓関係 |
Research Abstract |
戦後日本の社会運動に影響を与えた雑誌のなかから、総合雑誌『世界』、『中央公論』及び政党の機関紙として『月刊社会党』等について、「韓国」及び「日韓関係」に関する記事の目録を作成した。 また、国立国会図書館、大宅壮一文庫、女たちの戦争と平和資料館、在日韓人歴史資料館等を訪問し、関連資料の収集にあたった。さらに、韓国の釜山大学校図書館を中心に、釜山民主公園、ソウル大学図書館、光州民主運動墓地などを訪問し、関連資料の収集を行った。 韓国での資料調査に際しては、とくに釜山大学校社会科学大学の鄭龍波教授と面談し、韓国の政治社会における日本問題について意見交換を行うとともに、鄭龍波教授を代表者とする在日韓国人研究に関する日本での調査に協力し、その際にも意見交換を行った。 以上の資料調査・収集及び雑誌記事の目録作成作業と並行して、主として占領期における日本社会における韓国イメージや日韓イメージに関連する資料を購入し、新聞記事、国会議事録、GHQ関係の資料等を中心とした分析に着手した。その成果一部を利用して、2007年12月に行われた同時代史学会において、「戦後東アジアの変動と憲法」というタイトルの報告を行った。本報告は、2008年度中に同学会が発行する書籍のなかに集録される予定である。
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