2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540086
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森本 雅治 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30166441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 惇 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30032824)
島川 和久 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70109081)
池畑 秀一 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20116429)
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Keywords | 群作用 / 多様体 / 接空間 / Smith問題 / Smith同値 / Laitinen予想 / Oliver群 / gap群 |
Research Abstract |
この研究は有限群Gに対し,球面上の作用における不動点の近傍を研究するものである.滑らかな作用の不動点における接空間は実G-表現空間とみなせ,この接空間に関するSmith問題と呼ばれる有名な未解決問題がある.Gが球面に唯2個の不動点a,bを持って滑らかに作用しているとき,a,bでの接空間V,WはSmith同値であるといわれる.「Smith同値なV,Wは実G-表現空間として同型か」というのがSmith問題である.E.Laitinenは群の要素の共役類の個数を用いた予想を立て,Smith問題の研究における道筋を提案した.群Gの要素で位数が素数巾でないものの共役類を考え,その個数をa(G)と記す.E,Laitinenは「GがOliver群でa(G)>1ならば同型でないSmith同値な表現V,Wが存在する」と予想した.本課題研究では (1)Gap群でない非可解群GでLaitinen予想が成り立たないものの存在 (2)非可解なgap群についてはLaitinen予想は肯定的であるを示した.さらに,踏み込んで次の結果を得た.NはGの正規部分群でG/Nがnilpotentである最小のものとする.PSm(G)はG-表現環の部分集合で,P-matchedでSmith同値なV,Wが定める[V]-[W」の全体とする.このとき, (3)Oliver群Gの2-Sylow群が正規部分群で,さらにG/Nが位数2あるいは3の巡回群いくつかの直積であるときPSm(G)を決定した.
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