Research Abstract |
研究期間2年目である本年度は,計算代数の最近の成果について,さらに調査を行い,以下の研究集会,ワークショップ等において,微分幾何学への応用について議論を行った。 2007年12月5日から7日にかけて,行われた第7回「代数学と計算」研究集会(AC2007)において招待講演者として招かれ,「数学ソフトウェアの森KNOPPIXgMath」という講演を行い,代数学の専門家との研究交流を行った。2007年9月20日に東北大学にてワークショップ「数学ソフトウェアとフリードキュメントV」,2008年3月22日には,近畿大学でワークショップ「数学ソフトウェアとフリードキュメントVI」を開催。代数,統計,数値計算,トポロジー等,様々な分野の専門家の方にご講演いただき,研究交流を行うことができた。研究代表者は1年間の調査研究の成果として,100以上の数学ソフトウェアを手軽に試すことができるKNOPPIX/Math/2008を作成した。KNOPPIX/Mathは,応用数理学会「春の研究部会連合発表会」,日本数学会年会等において,あわせて約900枚のDVDを配布した。計算機代数の研究利用と,数学的なオブジェクトの表現方法について,様々な分野の数学者から意見をいただき,議論を深めることができた。 一方,最近になって,広島大学の田丸博士氏,星川祐次氏との共同研究として,複素空間型内のLie実超曲面について注目し,現在,学術論文として準備中である。
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