2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540136
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
栗木 進二 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 教授 (00167389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白倉 暉弘 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30033913)
神保 雅一 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (50103049)
田中 秀和 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (50302344)
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Keywords | 統計数学 / 実験計画法 / 構成法 / コントロール / 分割型実験 / 2因子実験 / Split-block design / Split-plot design |
Research Abstract |
因子A、因子Bのそれぞれの水準のいくつかをコントロール、すなわち、標準的な処理(たとえば、実際に評価されている小麦の品種)、他の水準をテスト処理(たとえば、新しく開発された小麦の品種)とし、2因子実験におけるコントロールをもつsplit-block design、split-plot designの構成法を与えた.なお、各ブロックにおけるコントロールについては、主として、次の3つの場合を考えた. 1.同じパターンのコントロールをもつ場合、すなわち、因子Aのコントロールをp個ずつもち、因子Bのコントロールをq個ずつもつ場合である. 2.異なるパターンのコントロールをもつ場合、すなわち、因子Aのコントロールをp個あるいはp+1個ずつもち、因子Bのコントロールをq個あるいはq+1個ずつもつ場合である. 3.因子A、因子Bのコントロールとコントロール、あるいは、テスト処理とテスト処理を組合せて、2因子実験を行う場合. 1.の場合について、コントロールが1つのときの昨年度の成果を活かし、コントロールが2つ以上あるときのsplit designを構成し、その統計的性質を一般的な形で与えることができた.2.の場合については、1.のような一般的な結果は得られず、数値的な結果しか得られなかった.1.の場合のsplit designにおいては、標準対比の種類が多く、少し複雑であり、より実用的なsplit designとして、3.の場合を考え、各因子のコントロールが1つのときのsplit designを構成し、その統計的性質を一般的な形で与えることができた.この結果をコントロールが2つ以上のときに拡張すること、また、様々なパターンのコントロールをもつsplit designの構成法を提案することが今後の研究対象である.
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