2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Physical Processes of Weakly Ionized Plasma in Protoplanetary Disks and Planet Formation
Project/Area Number |
18540238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
INUTSUKA Shu-ichiro Kyoto University, 大学院・理学研究科, 准教授 (80270453)
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Project Period (FY) |
2006 – 2009
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Keywords | 惑星形成 / 系外惑星 / 磁気流体力学 / 弱電離プラズマ / 微惑星 |
Research Abstract |
本研究の目的は, 従来の惑星形成論に束縛されずに, 必要な物理素過程を積み上げて、もう一度惑星形成シナリオを考え直すことである。古典的な惑星形成モデルが考案された段階に比べて大きく発展した原始惑星系円盤の天文学的研究は、円盤の物理的・化学的特長の観測と、その内部での角運動量輸送と質量降着に関する理論である。実際、角運動量輸送を引き起こす現象論的乱流粘性の起源としては磁気回転不安定性による磁気乱流であることが有力となり、その研究は非常に進歩した。この磁気流体力学的現象は原始惑星系円盤において重要であるにもかかわらず、従来の惑星形成シナリオでは無視されている。したがって、この電磁場の効果を考慮した現代的な惑星形成理論を再解析することが本研究の目的である。具体的には(1) 原始惑星系円盤の電離度分布と磁気乱流の解析、(2) 塵粒子の合体・成長過程における電磁気的相互作用の効果の研究、(3) 原始惑星系円盤のガス成分の散逸過程の研究、の3つの側面について研究を進める予定である。このようにして、これまでのシナリオとは非常に異なる惑星形成理論を展開することで, 独創的な研究を展開することをめざす。
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Research Products
(8 results)