2007 Fiscal Year Annual Research Report
SPring-8での核子のヘリシティ依存光吸収断面積測定用ガンマ線検出器の開発
Project/Area Number |
18540249
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
加藤 静吾 Yamagata University, 理学部, 教授 (70013422)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 浩司 山形大学, 学術情報基盤センター, 准教授 (80241727)
田島 靖久 山形大学, 学術情報基盤センター, 助教 (50311577)
|
Keywords | GDH和則 / ガンマ線検出器 / SPring-8 |
Research Abstract |
本研究の核子ヘリシティ依存光吸収断面積の測定では、そのエネルギー依存性のデータを蓄積することで、最終的にGDH和則の検証を行うことができる。このための実験がSPring-8で計画されている。本研究の目的は、SPring-8での実験で使用される大角度ガンマ線検出器を製作するためのR&Dを行い、実験に必要な検出器を製作することである。このガンマ線検出器は低いエネルギーのガンマ線(100MeV以下)に対しても高い検出効率を持ち、不感領域も少なく、強い漏れ磁場の環境でも動作できることが要求される。 H19年度には、H18年度に行ったテストモジュールによる宇宙線による基礎テストの結果を基に実機の設計、製作を行なうことにした。この設計段階ではっきりしたことは、少ない不感領域を実現するためには、検出器のメカニカルな構造をかなり工夫する必要があるということだった。基本的にガンマ線検出器には重い金属(鉛)などが使用されるため、かなりの重量になる。このガンマ線検出器の場合は、1トン近い重量になる。最も下部のモジュールはこの重量すべてがかかることになる。実際に、何度か設計をやり直し、強度を推定し、最終デザイン案を決定した。
|