2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540268
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
阿部 恭久 Osaka University, 核物理研究センター, 協同研究員 (80000868)
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Keywords | 超重元素合成 / 散逸揺動動力学 / Langevin方程式 / Smoluchouski方程式 / 統計崩壊理論 / Fusion-Fission過程 / Neck形成に対する解析解 / Z=117,118 |
Research Abstract |
予てより、共同研究を行ってきた、Caiwan SHEN氏と招聘し、超重元素合成に対する理論予測を、いわゆる熱融合反応に対して行った。そのために、まず、重イオンの捕捉確率の系統的経験式をいくつかめ既存の実験データを用いて求めた。Langevin方程式により計算した複合核形成確率と組み合わせて、核融合確率を求めた。残留確率を統計理論により計算し、最終的超重元素残留断面積の励起関数を予言した。具体的には、48Caを入射粒子とじ、Bk元素のいろいろなイソトープを標的核とした、Z=117元素及び249-252Cfを標的としたZ=118元素の生成断面積の予言を行った。 この成果は、近く"Isospin dependence of reactions 48Ca+248-251Bk"Caiwan Shen,Yasuhisa Abe、David Boilley,Grigory Kosenko and Enguang Zhaoとして、Intern.J.of Modern Phys.に掲載される予定である。今後の実験的検証が待たれる。 更に、融合過程におけるNeck形成の時間発展について、新しい解析的解を求め、これを基に、動径運動に比べ、1桁位早い自由度であることを明らかにした。今後のLangevin方程式の数値的解法に大変有益である。
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Research Products
(5 results)