2007 Fiscal Year Annual Research Report
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18540323
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| Research Institution | Osaka Prefecture University |
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Principal Investigator |
萱沼 洋輔 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 教授 (80124569)
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| Keywords | 量子ビット / 非断熱遷移 / Landau-Zener公式 / 外場駆動 / 位相干渉効果 / 熱浴場 / circuit QED / Lie代数 |
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| Research Abstract |
(1)多重準位交差における非断熱遷移での生き残り確率の厳密解を求めた。これをフォノンやスピン系からなる熱浴との相互作用に適用し、生き残り確率を、様々な具体例について求めた。ここで用いられた手法は、本研究者により以前に見出されていた特殊な変数変換によるものであり、この方法の有効性が確認できた。
(2)Landau-Zener型非断熱準位交差を用いた量子ビット操作および絡み合い状態生成の提案を行った。
(3)外場によって駆勲される量子系のコヒーレントダイナミックスで、coherept destruction of tunnelingとよばれる2準位系の現象と、dynamic localizationとよばれる1次元系の現象があるが、その関係を明らかにした。この際、Lie代数的手法により、2準位系(量子ビット)のダイ才ミソクろを、1次元系のダイナミックスに射影する理論的枠組みを与えた。また、どちらも複数の準位交差間での位相干渉効果による動的局在現象としてらえることができることを明らかにした。この手法により、結晶格子中でおきるブロッホ電子の様々なコヒーレントダイナミックスを、2準位糸(量子ビット)のダイナミックスの類推から解釈できることが明らかになった。
(4)ナノ物理の発展にともなうLandau-Zener公式をめぐる最近の理論的および実験的進展についてレビュー論文を執筆し、問題点の整理を行うとともに今後の展望を与えた。
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