2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミネソタ渓谷花崗岩類を用いた10億年スケール地磁気強度変動の研究
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18540417
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
綱川 秀夫 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (40163852)
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Keywords | 古地磁気 / 花崗岩 / 先カンブリア紀 / ミネソタ / 貫入岩テスト |
Research Abstract |
平成18年度の研究結果に基づき、Sacred Heart花崗岩、Morton片麻岩の試料採取を実施した。特に、Sacred Heart花崗岩が母岩のMorton片麻岩に貫入している地点から、貫入岩テストを目的として試料を採取した。さらに、古地磁気強度10億年スケール変動の研究に有用と考えられるミネソタ州St.Cloud地域で18億年前の花崗岩・花崗閃緑岩および玄武岩質岩脈を採取した。 平成18年度の測定結果から、Sacred Heart花崗岩には多磁区(MD)マグネタイト粒子が多いこと、MDの残留磁化成分は試料の自然残留磁化の60-80%を占めていること、MD成分は二次磁化としての粘性残留磁化と考えられること、高温あるいは高保磁力成分に初生磁化が含まれている可能性があることがわかった。これらの結果に基づき、本年度は主としてSt.Cloud花崗岩試料の残留磁化測定、岩石磁気特性測定、磁性鉱物組成分析をおこなった。St.Cloud花崗岩試料の自然残留磁化は負の伏角のものが多く、正の伏角を示す粘性残留磁化方位とは有意に異なる成分を含むことがわかった。この磁化成分が初生磁化であるかどうかを判別するため、玄武岩質岩脈を利用した貫入岩テストを開始した。岩脈試料に低温消磁を施して多磁区マグネタイト磁化成分を除去し(50-70%消磁)、その後に交流消磁、あるいは熱消磁を施した。その結果および岩石磁気学的検討から、単磁区マグネタイト粒子が初生磁化方位を持ち、16-18億年前のローラシア地塊古地磁気極と一致することがわかった。一方、140mT以上の極めて高い保磁力成分が見られ、その成分に熱消磁を施すと350℃付近で消磁されることから、ピロタイトの残留磁化があることも判明した。 年代測定関係では、Sacred Heart花崗岩、St.Cloud花崗岩の鉱物分離を行い、光学顕微鏡、電子顕微鏡で詳細な観察をして、Rb-Sr年代測定用試料の検討を行った。
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