2007 Fiscal Year Annual Research Report
タービダイトと火砕流堆積物から探る高濃度重力流の流動メカニズム
Project/Area Number |
18540455
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮田 雄一郎 Yamaguchi University, 大学院・理工学研究科, 教授 (60253134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星住 英夫 産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究官 (50357943)
石原 与四郎 福岡大学, 理学部, 助教 (80368985)
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Keywords | 火砕流堆積物 / 塊状タービダイト砂岩層 / 高領域 / ベッドフォーム / 多重逆級化構造 |
Research Abstract |
平成19年度の調査・実験は以下のようにまとめられる。すなわち、 1.上総層群の塊状タービダイト砂岩層を検討した結果、(1)下部において高領域の流れを示すなめらかな浸食面が繰り返し形成され、そこには細粒砂と重鉱物が濃集すると同時に顕著なインブリケーションを示すこと、(2)いっぽうで中部にはトラフ状浸食を繰り返したこと、(3)偽礫とその痕跡を含むこと、(4)塊状部・トラフ充填部にも低角度のインブリケーションを示すこと、(5)上部には成層・葉理があり乱流渦のあったこと、(6)これらは、誓願時軽石層を例とした火砕流堆積物の特徴と共通すること、などが明らかになった。 2.これらはいずれも低濃度の浸食的な混濁流下において、渦の抑制された掃流輸送による堆積から始まったことを示している。 3.低比重粒子を用いた小規模な重力流の水槽実験を行った結果、比較的高濃度の重力流では、土石流と異なる集合流動が見られた。粒子運動様式は粒子流(水中および陸上)のものに類似し、インブリケーション角など粒子配列の特徴も共通していた。これは、従来、多重逆級化構造をもたらすと考えられてきたトラクションカーペットに相当する。しかし、多重逆級化構造は形成されなかった。また、低濃度混濁流堆積物ともちがって、オリエンテーション角の集中が悪いため、識別可能と考えられた。
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Research Products
(5 results)