2007 Fiscal Year Annual Research Report
円石藻類の炭酸塩殻における形態の光学的特徴に関する研究
Project/Area Number |
18540469
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古川 登 Chiba University, 大学院・理学研究科, 助教 (40251194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大須賀 敏明 千葉大学, フロンテイアメディカル工学研究開発センター, 准教授 (80223816)
亀尾 浩司 千葉大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (00312968)
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Keywords | 結晶成長 / 円石藻類 / 方解石 / 光学的性質 |
Research Abstract |
本申請の目的は,円石藻類の殻の形態が光学的にどのような機能を持っているかを明らかにすることである。研究実施計画の各項目に対応する成果として 1について。天然方解石結晶を特定の方位(C軸に垂直あるいは平行)を持ち,分光器のセルにあわせた角柱状に加工し,赤外分光光度計を用いて,8000cm^-1〜400cm^-1までの範囲の波長の透過率を測定をおこなった。その結果,I-1)試料の厚みが大きすぎたため,Calciteのの基音の吸収が見られI-る範囲の赤外光は,ほとんど吸収されてしまった。今回見られる吸収パターンはそれらの倍音もしくは結合音と考えられる。 I-2)しかし,C軸に平行な方向と垂直な方向で,吸収パターンにが異なる。これは,CO32-がC軸に垂直な正三角形をしていること対応すると考えられる。 I-3)吸収パターンは試料の個体差や研磨状態などの表面状態には,ほとんど影響されず,良い再現性を示す。 I-4)壁開面方向の吸収は,C軸に対して回転対称として扱える可能性を示した。 3について。シミュレーションソフトの作成の準備として,解析ソフトの習熟と解析手順の検討を行った。
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