2007 Fiscal Year Annual Research Report
非変性2次元電気泳動と質量分析の結合による高能率タンパク質収集システムの構築
Project/Area Number |
18550076
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
真鍋 敬 Ehime University, 理工学研究科, 教授 (60094281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島崎 洋次 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (80284389)
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Keywords | ヒト血漿 / 血漿タンパク質 / 非変性条件 / 2次元ゲル電気泳動 / マイクロ / 質量分析 / MALDI-TOF-MS / タンパク質相互作用 |
Research Abstract |
ヒト血漿タンパク質を非変性条件のマイクロ2次元ゲル電気泳動(ゲル等電点電気泳動とサイズ分離ゲル電気泳動のいずれにも変性剤を用いず、縦横38mm、厚み1mmの平板ゲル上に2次元分離する方法、Type-Imicro 2-Dと呼ぶ)で分離し、色素染色で検出されたすべてのタンパク質スポット(157スポット)について、質量分析によるポリペプチドの同定を行った。ついで、非変性条件のマイクロゲル等電点電気泳動のあと、2次元目にSDSを含むマイクロ平板ゲルを用いて2次元分離(Type-II micro 2-Dと呼ぶ)し、染色したところ、2次元とも非変性条件にしたときとスポットの分布状態が大きく異なっていた。この違いの原因を明らかにするために、Type-IImicro 2-Dゲル上のすべての染色スポットについて、Type-I micro 2-Dゲルと同様に質量分析によるポリペプチドの同定を行った。その結果、2種のゲルの間でのスポットの対応付けが可能になり、非変性条件でタンパク質/ポリペプチド相互作用により高分子量を示すタンパク質あるいはタンパク質複合体が、SDS存在下で解離する様子を解析することができた。また、非変性条件での分離においては、常に低温(4℃程度)を保ち、分離過程でのタンパク質のプロテアーゼによる分解を抑えるよう注意が必要であることが明らかになった。
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Research Products
(8 results)