2006 Fiscal Year Annual Research Report
メタル触媒を活用する新規多環性ヌクレオシド及びそのオリゴライブラリーの創成
Project/Area Number |
18550093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
周 大揚 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00324848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70237303)
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Keywords | 修飾ヌクレシド / 環化カルボニル化反応 / 遷移金属触媒 / 一酸化炭素 |
Research Abstract |
本年度主として修飾ヌクレオシドの合成とその環化カルボニル化反応の開発とその最適反応条件の確立を検討した。 まず5-ヨードデオキシチジン(5-I-dC)や5-ヨードデオキシウリジミン(5-I-dU)などを原料として、糖の水酸基を保護し、そしてSonogashira反応によってフェニルアセチレン誘導体が効率よく合成し、NMR、ESIMSなど種々なスペクトルから生成物を同定した。続き、得られたフェニルアセチレン誘導体をロジウムカルボニル触媒の存在下、カルボニル化反応を行った。一酸化炭素の圧は70気圧にし、いろいろな温度下で反応を行った。5-ヨードデオキシウリジミン(5-I-dU)はほとんど反応進行しなかった。これはウリジミン4位のカルボニル基(ケトン)がエノールになりにくいことを示唆している。この対策としてアセチレンのフェニル基側に水酸基を導入し、検討する。また、5-ヨードデオキシチジン(5-I-dC)は100度以下では反応しないものの、150度の反応条件では反応進行した。原料はほぼ完全に反応し、目的のものがMSで検出されたが、生成物が多く、単離が困難である.選択性をあげるために、溶媒効果、触媒種類を広い面で検討する必要である。また、置換基の位置も選択性に影響すると考え、フェニルにある置換基の位置や、使うアミンの種類を変更し、良い收率を目指している。 また、これらの反応と同時に生成物同定の一つ手段として、DNAの再結晶も検討している。予備な実験であるが、ミスマチDNAやミスマチDNAと小さい有機分子の共結晶も試みた。現在幾つの結晶ができた。
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