2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞質局在化コンジュゲートsiRNAによる遺伝子発現制御
Project/Area Number |
18550158
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤井 政幸 Kinki University, 産業理工学部, 教授 (60199297)
|
Keywords | 合成化学 / ナノバイオ / 核酸 / 遺伝子医薬 / 医薬化学 |
Research Abstract |
1.コンジュゲートsiRNAの化学合成に成功 固相フラグメント縮合法により最高58%の単離収率で、純度95%以上のコンジュゲートsiRNAを得ることに成功し、MALDI-TOF MSにより化合物を同定した。 2.コンジュゲートsiRNAが高い細胞内分解酵素耐性を持つことを実証 10%牛胎児血清中において天然型siRNAの半減期が約30分であるのに対して数種類のコンジュゲートsiRNAは半減期48時間以上であることをゲル電気泳動法により示した。 3.コンジュゲートsiRNAの細胞毒性が低いことを実証 ATP法により24時間後の細胞毒性がほとんどのコンジュゲートsiRNAにおいて5%以内の細胞毒性しか示さないことを実証した。 4.コンジュゲートsiRNAを両親媒性ペプチドと複合体を形成させることにより高い細胞導入効率を持つことを実証 コンジュゲートsiRNAを両親媒性ペプチドと複合体を形成させると高い効率で細胞中に取り込まれることを今日焦点レーザー蛍光顕微鏡観察により示した。 5.コンジュゲートsiRNAを両親媒性ペプチドと複合体を形成させることにより白血病細胞に発現するbcr/abl遺伝子の発現を強く抑制することを実証 コンジュゲートsiRNAを市販遺伝子導入剤を用いることにより100nM濃度において白血病細胞に発現するbcr/abl遺伝子の発現を90%以上抑制することを示した。さらに、コンジュゲートsiRMAを両親媒性ペプチドと複合体を形成させることにより市販遺伝子導入剤を用いることなく、100nM濃度において白血病細胞に発現するbcr/abl遺伝子の発現を90%以上抑制することを示した。 6.コンジュゲートsiRNAを化学修飾塩基の導入と組み合わせることにより白血病細胞に発現するbcr/abl遺伝子の発現を強く抑制することを実証 コンジュゲートsiRNAを化学修飾塩基の導入と組み合わせ、両親媒性ペプチドと複合体を形成させることにより100nM以下濃度において白血病細胞に発現するbcr/abl遺伝子の発現を90%以上抑制することを実証
|